「沼落ちブログ」と呼ぶにはなんかぐちゃぐちゃしている「推しができました」ブログ

これはいわゆる「沼落ちブログ」です。ちょっとイタいかもしれないので、読みたくなかったら読まないでほしい。

つい1週間ほど前の土曜日に、なぜか突如としてジャニーズWEST藤井流星さんが好きで好きで仕方なくなってしまったので、その行き場のない感情をぶつけるために書きます。

 

もともと私は1年少し前からSixTONESのオタクで、10年少し前から関ジャニ∞のファンをやっている(最近はMV見たり、妹に誘われて年1でコンサート行くくらいだけど)ので、ジャニーズWESTの存在はずっと知っていた。ジャニーズはカウントダウンコンサートがあったり、同じ音楽番組に出演したりするので、1グループ好きになると、他のグループのパフォーマンスやテレビ出演に触れる機会が多くなりがちなのである。

はっきり覚えているのは、8年前のメジャーデビューでファーストシングル「ええじゃないか」をリリースしたときの記憶だ。私は関ジャニ∞のファンだから、弟分のデビューは嬉しかったし、曲も面白い感じでちょっと関ジャニに似ていた。そんなに興味はなかったけど好感を持って、順調に売れるといいなと思ったのを覚えている。

2014年には錦戸亮さん主演、宮藤官九郎さん脚本のドラマ『ごめんね青春!』が放送され、錦戸担だった私はもちろん毎週楽しみに見たし、これがなかなか面白いドラマだったわけだが、そこに出ていた重岡大毅さんのことは特によく知っている気持ちになっていた。映画ファンの間で邦画『溺れるナイフ』の重岡さんの演技が評判になっているのも嬉しい気持ちで見ていた。(でもまだ未鑑賞)

あとはちょこちょこ新曲を出したり、音楽番組に出たり、カウコンに出たり、レギュラーバラエティを頑張っていたり…を横目で見ては、「WEST、いいね!」「頑張ってるね!」という気持ちになっていた。近年までのWESTの印象はそんな感じ。

 

ただ、これはWESTについて触れるなら避けて通れないことだから書くけど、メンバーの一人である中間淳太さんが、グループのラジオ番組や関西の情報バラエティなどで、保守的というか、事なかれというか、自民党にとってすごく都合がよくて、今苦しんでいる人たちを不用意に踏む発言をしたのを知ってしまっていたので、どんなにパフォーマンスが素敵だな、他のメンバーが素敵だなと思っても、WESTを丸ごと好きになることは避けたいなとここ数年は思っていた。

ジャニーズWEST・中間淳太、「国葬」「結婚」めぐる発言で炎上続き! ファンに理解求める(2022/09/18 08:00)|サイゾーウーマン

 

正直、ジャニーズのグループがラジオやYouTubeで女性蔑視的だったり、ゲイフォビア的な言動や態度をとることは珍しくないし、ジャニーズのファンダムでは、それを指摘できるファンは多数派ではない。一部のファンが身を引き裂かれる思いで批判しても、なかったことになるだけだ。

推しグループ、SixTONESでもつい最近こんなことがあった。

SixTONES「肥」はなぜ炎上したの? ジェンダー学の専門家に聞く“ジャニーズとルッキズム”(2023/03/29 16:00)|サイゾーウーマン

ネットでこれほど大きく取り上げられなくても、ちょこちょこ「うっ…」「それはちょっと…」と顔を顰めたり悲しくなるような「男性アイドル」の発言は、いつだって繰り返されていて、メディアに多く露出する人間として、彼らに学んでいってほしいし、事務所もその問題意識を共有してほしい。そもそも事務所と前社長が抱える問題が大きすぎるのだ。我々ファンは、ファンをやめられない限り、根気強く1つ1つ批判していかなければ…と覚悟するしかない。

何かを好きになるという事は、そんな簡単にやったりやめたりできることではないから、ジャニーズファンをやりながら誠実でいる道も模索したいと私は思っている。他のジャニーズファンとも、そうやって連帯していきたい。今から完全になくすには、ジャニーズは私たちの生活に、そして日本社会に、入り込み過ぎている。正直まだ答えは出ていないけど、自分の気持ちも他のファンの気持ちもアイドルの発言に傷つく存在も社会への影響も、何もないがしろにしたくないと思ってる。

ただ、中間さんのように、メディア上で何度も酷い発言を繰り返しているとわかっていて、それを誰かが止めたり辞める気配もないとなれば、やっぱりこれから応援することはできないししたくないと思っていた。

そういうわけでWESTのことはおおよそ好意的に見守りつつ、ある程度距離を取ってもいたのである。

 

変化が起きたのはちょうど1年前くらい。ジャニーズ事務所の各グループからゲーム好きを集めて、ゲーム実況プレイを行うYouTubeチャンネル「ジャニーズゲーミングルーム」が始まったのがきっかけだ。SixTONESからは髙地、樹、慎太郎が参加していたので、3人の誰かが出演している回は欠かさず見るようにしていた。

その「JGR」に、藤井流星さんも出演していたのである。


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(オーバークック回、慎太郎との仲の良さが垣間見える)

 


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(改めて見ると、ふざける樹と髙地を優しく見守ってくれてる感がよすぎる)

 

弟ムーブでふざけるSixTONESメンバーを優しいお兄ちゃんオーラ全開で受け止めてくれる「流星くん」が気になって、だんだんSixTONESが出てなくても流星くんが出てるなら…と出演回を漁ったりするようになった。(ちなみに、好きになってから知ったけど、流星くんは1993年生まれの私と同い年。SixTONESとは同年代だし、髙地に至っては同学年なはずなんだが…)

この時点では全然「服装いかついけど、かっこよくて優しいお兄さんだな」くらいの感じで、好ましいな~くらいの感じだった。ただ、今年の頭頃にいきなり思い立ってメガネチェーンを買って、おしゃれとしてつけているのは、JGRで流星くんがつけているから影響されたんだ…ということはなんとなくわかっていた。流星くんはそのくらい、私にとって「カッコよくて憧れのお兄さん」だったのだ。

そういえば今思ったけど、「VS魂」新年特番でディズニーシーに行く回を見た時は、流星くんだけを目で追っていた。でもまだ、やっぱりその時は「カッコよくて憧れのお兄さん」だった。

 

そして先週、雷に撃たれる。夜だったけど、まさに青天の霹靂である。


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毎年、ジャニーズ各グループの楽曲ランキングを一般投票で決める「ジャニーズ楽曲大賞」で、2022年のランキングを見ていて、この「セラヴィ」は知らない曲だからと、YouTubeで検索して再生した。開始即おどろく私。

 

流星くんが…アイドルをやっている…!

 

そんなのは知っていたはずだった。だって8年前からWESTのことを知ってるし、メディアでのパフォーマンスやバラエティ出演もずっと見てきた。流星くんが金髪ロングヘアだった時代も見ているし、「ええじゃないかええじゃないか!」とか「ズンズンドコズンズンドコ!」とかやっている時代だって見ていたのだ。それなのに。

キラキラした衣装で、いかにもアイドル然とした楽曲に併せて歌ったり踊ったりする流星くんを見て、雷に撃たれてしまったのでした。

 

も~う、それからは早かった。とりあえず一晩でWESTのMVやパフォーマンス動画を全部見て、Amazonでここ3年のDVDを全部ポチッた。DVDを再生したら流星くんしか見えないし、語彙が「かっこいい」と「やばい」しかなくなった。

完全にギャップでやられてしまった。「服装はいかついけど、かっこよくて優しい、声の低い落ち着いたお兄さん」が、アイドルをやっていたから好きになってしまったのである。

あんま「どこが好き」みたいな話をネット上で言葉にすると消費になるかもと思うので、親しい友達の前でだけやるとして、とりあえず言えるのは全部好きだ。全部かっこいい。

かっこよすぎて信じられないほどの、流星くんの長尺下ハモが聞ける動画を貼っておく。歌ってる人にスポットライトが当たる演出なんだけど、中盤からずっと1人だけライト当たり続けてるのがすごい。


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とはいえ、上述の通りWESTを丸ごと応援できない理由があり、とりあえず流星くんだけを応援したい…と思うけど、グループアイドルの活動に対して他のメンバーを全く無視するのは絶対に無理だし、自分のスタンスとしても他のメンバーに対しても他のファンに対してもそれは不誠実で失礼だと思うので、また私は一つ責任を負って、彼らの行動を注視して、いつ酷い言葉や態度を浴びせられるかハラハラ緊張しながら、応援していくしかないのかもしれない。まだ答えは出せない。一生わからないかもしれない。今、日本でアイドルを応援するって、ジャニーズを応援するって、そういうことなんだなあ。キツいよね、でも好きになっちゃうんだよね、どうしたらいいんだろうね。

放棄せず健忘せず向き合うのは本当にいばらの道だと思う。自分が引き裂かれるようで。でも、問題のある土壌から生まれる娯楽を享受するためには、必要な責任なんだよなあと思う。でもそれって、お笑いも映画もどのジャンルも、程度の違いはあれど、同じことだよね、そこにいる限り、問題を指摘する責任がある。開き直っちゃいけないけど、心壊さないようにやっていきたいね。

 

とりあえず今考えているぐちゃぐちゃを吐き出した記事でした。はあ…しかしカッコいいね…。