やっぱり女に「冒険」させてくれない『ONE PIECE FILM RED』感想

ONE PIECE FILM RED』を見たその日から、ジリジリとした納得のいかなさが燻っておさまらない。

 

小学校4年生の頃に漫画『ONE PIECE』に心を奪われ、大人になった今も単行本で読み続けている私は「ファン」と言っても遜色ない人間だと思うのだけれど、だからこそ今回の映画には本当にがっかりした。

しかしそもそも尾田栄一郎氏は過去のインタビューで「ファンレターをくれるのは女の子ばかり。でも少年漫画なんだから少女に向けて描いちゃいけない」みたいなことを何回か言っていて、だから私は想定される読者ではないんだとは思う。

悲しいけど、それでも尾田さんがこっちを見てくれると懲りずに期待している私が悪いのかもしれない。でもやっぱりモヤモヤと考えてしまう。

 

※『ONE PIECE FILM RED』のネタバレがあります。

 

今作の新キャラであるウタは、予告編で明らかにされた「シャンクスの娘」という設定が大きな引きなのかもしれないけど、もうそんなのは正直見る前からどうでも良かった。

ワンピ本編の出るわ出るわの後付け過去設定や血縁関係にそろそろ食傷気味だったし、カッコいい女性キャラクターであることに、カッコいい男性キャラクターの娘であるかどうかは関係ないと思ったからだ。

ただAdoが歌唱を担当するのはとても楽しみだったし、ワンピ映画のオリジナルメインキャラが女性だなんて、なかなかないことなので、そこはやっぱり結構期待してしまっていた。

 

そもそもONE PIECEの女性の描き方には前々からめちゃくちゃ文句がある。

「美人」と「ブス」の2種類で女性を二分するルッキズムのキツさや、少年漫画にありがちなセクハラ的描写の問題はよく指摘されるところだと思う。

さらに、ちょっと前にルフィ役の声優、田中真弓さんのインタビューを読んであちゃーと思ったが、母親を活躍させてほしい田中さんに対して、尾田さんは「僕は冒険を書きたい。少年は母から離れることで冒険できる。冒険の対義語は母親(だから母親の冒険は描かない)」といった返答をしたと。*1

田中さんが指摘する通り、ワンピで描かれる父親は尊敬や憧れの対象として描かれ、冒険の中で息子との絆が強調される一方で、母親は早々に死去したり不在だったりしていて、関係性の描写が希薄なのである。

ウソップの母もサンジの母も彼らが幼少の頃に亡くなっている。ナミの母親代わりだったベルメールさんも、愛情深く勇敢な姿を見せたものの、やはりナミが子どもの頃に殺されている。

ルフィ、ゾロ、フランキーには「父親代わり」となった尊敬する人物はいても、「母親代わり」の人物はいない。あるいはそれほど重要視されない(マキノさん、ココロさんやダダン)し、彼女たちはルフィたちに尊敬されていない。

近年のワンピで「母親」といえば“四皇”ビッグマム。今のところ死にはしないし強さも備えたキャラクターではあるが、話の通じないモンスターとして露悪的に描かれていると思う。同じ“四皇”で船のクルーから「オヤジ」と呼ばれていた白ひげへのリスペクトとその描写のカッコよさを思い返すと、あんまりにも「母親」に対する嫌悪感や見下しが現れすぎてやしないかとうんざりしてしまうのである。

極め付けに「冒険の対義語は母親」である。勘弁してほしい。ONE PIECEの連載開始は1997年。ワンピを読みながら育った子どもが母親になっていても全くおかしくない。

「女性」という時点で想定読者から外れているからって、あまりにも酷じゃありませんか。そもそも尾田さんが想定していなくても、ワンピを読んでいる女性読者はたくさんいるのにね。

 

というこれまでのワンピの女性/母親表象があった上での、今作のオリジナルキャラクターは女性であるウタ。

この期に及んで私がなんでワンピの女性表象に期待するのか理解できない人もいるだろうと思うけれど、最近のワンピは「お?アップデートしてる?」と思えることも度々あったのだ。

たとえばトランスジェンダーとして描かれる侍のお菊の扱い。自分を犠牲にしても「女性を守る騎士」でいようとし続けてきたサンジが、ロビンに助けを求めたエピソード。そもそも、権力の腐敗や格差を扱う手つきは、信頼できる人なのだ、尾田栄一郎。テーマがジェンダーに及ぶと途端にものすごい勢いで後退するだけで…。

 

とまあそんな理由でもしやウタは最高の女性キャラクターになるかもしれないと期待して映画館へ行った私は、映画を見ながら落胆に追い込まれることになる。

 

ウタはワンピ世界の中で、超有名な世界的アーティストである。ペンライトやハチマキを身につけた追っかけの存在からは、アイドル的な人気も集めていることがわかる。見ているうちに、人々がウタに熱狂する理由は彼女の圧倒的な歌唱力だけでなく、民衆が彼女の存在や歌に社会的なメッセージを託し、ウタがそれに応えるからだということもわかってくる。

ウタに託された社会的なメッセージとは「海賊は自分達を傷つけた」「許せない」だ。彼らは映画の後半で海軍たちが呼称するように一般市民であり、これまでルフィが倒してきた海賊たちのように、成敗されるべき正当な理由がある悪党ではない。何もしていないのに海賊によってさまざまな物を奪われた被害者たちなのだ。ウタは彼らに共感し、慰め、心の支えとなる。

後にウタの企みが明らかになろうとも、被害者たちの心を癒した事実は変わらない。そのことは、エンドロールの描写を見るに、映画の作り手だってわかっているはずである。

 

ウタは被害者たちの求める声に応えようと、暴走し始める。ルフィと競争する楽しい子どもだったウタを狂わせたのは、実は過去のある出来事が原因だった。信頼していた「父親代わり」のシャンクスに置き去りにされ、その後は「父親代わり」の音楽家と二人きりで何年も半監禁状態で暮らすことになる。

ウタは説明する。シャンクスに置き去りにされたから海賊を怨むのだと。ルフィは納得しない。「シャンクスはそんなことしない」と言う。ルフィにとっても、シャンクスは「父親代わり」なのだ…。

 

と、そんな調子で物語が進んでいく。ファンの気持ちに応えるため、ウタは大規模な無理心中を企てようとしていることが発覚する。能力を使い続けるために食べている、きのこの作用で精神はまともではない、ということも説明される。

「シャンクスの娘」と謳われ、期待を向けられた映画オリジナルキャラクター、ウタは世界を滅亡させかねないヤバいやつだった…。当初、今作のネタバレがSNS等に流通するのを公式が禁じたのは、このウタの印象のひっくり返しによる衝撃を狙ったからだ。

しかし私は単純にカッコいい女性キャラクターが見たくて劇場に行った。ウタのスタンスがかなり敵役側に寄って行っても、想像とは違ったけどカッコいいヴィランになるならそれはそれでいいと思った。

でも、ウタの計画は最初から破綻している。そもそも「新時代」の動機からして、意味がわからない。筋が通っていない。計画や動機が明らかになるほど、ウタがとんでもない世間知らずで人騒がせな迷惑野郎に思えてくる。しかも、ある種カッコいいともいえるサイコでヒールな態度は、怪しいキノコのせいで精神的に「おかしくなっている」から現れているのだという。こんなの全然カッコよくない。

しかもルフィは幼馴染の女性だからといって、全然戦おうとしない。しかしウタの話を聞き、寄り添うこともしようとしない。口を閉ざし立ち尽くすルフィの前で、ウタが暴走する。やっぱり全然カッコいいと思えない。

 

途中で明らかになるシャンクスの思惑、エレジアの真実。それを聞いたって「シャンクスはやっぱり悪くなかった」とは思えない。ウタは「置いていかれた」と深い心の傷を負うことになるし、結局トットムジカが眠る島におじさんと二人きりでウタを置いていくのって、なんのリスクヘッジにもなってないというか、むしろ最悪の選択肢じゃないか?

おじさんのその後の対応も最悪だ。世の中と隔絶させて閉じ込め、ウタが偶然真実を知る前も後も、説明しようとすらしなかった。ウタの計画に世間知らずゆえの破綻があるとするなら、それはこのおじさんとシャンクスのせいだ。ウタが真実を知っていようがいまいが、子どもだったウタにはなんの罪もない。責任もない。シャンクスは全然無実じゃない!!

 

なのにウタを散々カッコ悪く暴れさせて、シャンクスとルフィの(擬似父子の)絆をカッコよく強調して、(ついでにヤソップとウソップの父子の絆も強調して)まるで仕方がないことみたいにウタを殺して丸く収めた感じにするなんて…。

あー、はいはい。やっぱり女性の受け手は想定していないし、女性に主体的な冒険はさせないんだね。なんら変わってない、いつものワンピだ。私が期待しすぎただけ、そーですね…。

 

加えてとてつもなく気になるのは、ウタに託された一般市民たちの思いのゆくえ。「家族を海賊に殺され」「海賊に怯える生活から逃げたい」と思っていた人たちの訴え、ウタの歌を借りた彼らの主張は、何も昇華されないまま残ってる。

「シャンクスはそんなことしない」「ルフィはそんなことしない」で終わらせていいのか?それって「ノットオールパイレーツ」じゃないか?海賊も海軍も信用できない。だからウタは歌ったんじゃないの?その問いかけは、どこへ?ルフィが継ぐの?ルフィこそ海賊なのに?

 

なんか今回の映画はめっちゃバックラッシュ的だったり、トーンポリシング的だなと感じてしまって。というのも、弱い立場の今まで声を上げられなかった人たちが声を上げたことに対して、強者側がそれを封殺する話で。しかも「やり方が間違っていた」ために、切実だったはずの訴えごと、なかったことになってしまう。

「新しい時代にみんなで行こう」と言いながら、人々を殺そうとするウタに、「ポリコレ」「表現規制」的なイメージを重ねて見る人もいるんじゃないの、と思ってしまう。急進的な変化を求める「女性」を悪として、彼女に立ち向かう、少年たちが憧れる存在であるシャンクスとルフィ。この構図全然気持ちよくないというか、嫌悪感すら覚えるよ。

 

自分と母を置いて「冒険」に出たヤソップへの尊敬を持ち続けるウソップの気持ちが全然わかんない。ひたすら置いていかれた母親が気の毒だと思う。でもこの映画はやっぱり、置いていくシャンクスを肯定するし、ルフィはその背中を追い続ける。

ウタはもうシャンクスの背中を追えない。海賊になれないし、海賊を憎むこともできない。また、女が死んだのだ。

 

ワンピがそういう作品だってことは充分わかっていたつもりだった。でも鑑賞から1週間経った今も、モヤモヤが燻っておさまらない。

 

先週のSixTONESまとめ【8月7日~8月13日】

お盆前~お盆真っ最中のSixTONES出演まとめ。引き続き映画やドラマの宣伝期間。前週解禁したYouTube限定曲「PARTY PEOPLE」の余韻もまだ続いている週でした。

ECCジュニアのCM曲として解禁された「Sing Along」がいつ出るのか、シングルカットされるのか、それともアルバムなのか。PPは最終的にCD収録あるのか、ないのか。今年のツアー概要は来るのか来ないのか。ファンはすでにソワソワしてます、情報待ってます。

 

8月7日(日)

テレビ「スクール革命!」(髙地)

「クイズ キッカケは何!?」という企画で、音声SNSのクラブハウスがきっかけで出会った60代と70代の女性が出てきてとっても素敵だった。年下の女性が「一方的に(相手の)声が好き」で、配信している方も「『今日も来てくれてる』と意識するようになって」その日初めて会ったと。しかも2人が出会うきっかけになったルームを開いているのは80代の人だそうな。クラブハウスって今そんな感じなんだ!?ほっこりするエピソード。

髙地はそんなに活躍しなかったけど、昼の番組だからか、趣味や仕事に「ふつう」に生きてる多様な女性たちの顔が見れる内容でとってもよかったな。

 

テレビ「ウルトラマンDASH」(森本)

箱根駅伝のチームが山登り電車よりも早く走れるか検証するという、なかなか荒唐無稽な企画。慎太郎もチームの一員としてリレーに参加する。「走り屋太郎」の本領発揮なるか。

見ているだけでしんどい箱根駅伝チームの頑張りを受けて、列車より少しリードした状態でジャニーズチームが残り450mを3人で担当。結果はなんと列車に勝利。襷を受け取る慎太郎が「ここでーす!がんばってー!」と明るい声を上げるのが可愛かった。あとなにわ男子の藤原丈一郎くんがめちゃくちゃ運動神経良さそうな走り方だったのが印象的。

次の遠藤保仁のキックチャレンジでもそうだったんだけど、挑戦前のミニドラマみたいなのに出てる慎太郎が見れるのも地味に嬉しい。駅員の制服も、引っ越し作業員のTシャツとキャップもめちゃくちゃ似合うな。つくづくDASHに慎太郎をキャスティングした人の「えらさ」が染み入る。

 

テレビ「くりぃむナンタラ」(田中)

キャッチコピー3つの中から気になるものを選んで旅する企画。2つは楽しい観光スポットで1つは外れ。樹はインディアンス田淵と一緒に有田チームに入り、まずは「足湯」とコピーに入っているスポットを目指す。

途中のお店でビーサンを買う流れに(もうその時点で怪しい)。「番組からのプレゼントです!」と言われ「何個まで?」と聞く樹のバラエティスキルの高さよ。「決められないな~」とつぶやきながら片手にもう決まったビーサンを持っていて、田淵に見せるタイミングも良すぎる。

結局、有田チームの選んだスポットは外れ。冷たい温泉水をかけられて、クマムシのギャグアレンジ「冷たいんだからぁ」を全力でやる樹。

2つ目の3択は「洋食ランチコース」を選択。たどり着いたレストランには「ビストロ Koga」の看板があり、こがけんの登場を疑う有田チーム。看板の足元を見て、樹「ここの草がまだ死んでない(から偽物)」「くそおおぉぉー!」。店内を見て期待したけど結局こがけん

3つ目のお土産3択も外して、全体的に樹の「オオカミ少年」で培った負け顔リアクションが映えてた。負け顔が似合うジャニーズといえば近年ダントツで菊池風磨だけど、仲良しの樹にもその才能が大いにあると思う。

あと髙地もそうなんだけど、樹も要所要所のリアクションやバラエティ的なノリがうまくて、「使われどころ」を明確に作っていくのがすごいよね。

 

8月8日(月)

雑誌「FINE BOYS 9月号」(田中)

表紙解禁されてちょっとびっくりした人も多いはず「ジュリくんがさわやかすぎた件」。最近の樹の黒髪刈上げは、どっちかというと「さわやか」というよりは、ヤクザの鉄砲玉とかヤンキーOBが似合いそうな見た目だったけど、この表紙のスタイリングは確かに驚きのさわやかさ。

雑誌の中でも、樹のパーソナリティを知っているスタッフや樹自身は選ばなそうな服装がたくさん見れて、満足感高い内容だった。

自分の顔について「二重の感じとか目がアンバランスで、個人的に好きなのは左側。でも撮影でいいと言ってもらって、要求されるのが多いのは右側」なんかわかる気がする。私は左側が「より樹らしい」と思ってた。

「求められる100点は目指すけど、それ以上の120点を目指そうとしない」樹のインタビューを読んでいると、自分を相対的に評価できるところが魅力だし、それは京本さんや北斗や慎太郎も同じだと思う。その4人の客観性と、ジェシーと髙地のコミュニケーション能力のバランスがSixTONESだなあと思う。

 

テレビ「ネプリーグ」(京本)

映画『TANG』宣伝で二宮チームに参加。きょもちゃんやっぱりでっかくて可愛い。

クイズには真剣に取り組むし、間違っちゃったら焦るし謝るし、ネプレールのゲーム映像を見て反応したりする京本さん、全然カッコつけないし無理に目立とうともしないし、自然体な感じで安心して見てられる。

でも「10個答える」やつでもう回ってこないだろうと安心してたら回ってきて「パルテノンしんどん」言っちゃうとこが「らしい」かった。やっぱきょもちゃんはギャップのかたまり。絶対ハンバーグ食べたいきょもちゃんもかわいい。

 

8月9日(火)

テレビ「バリューの真実」

「人を見る目」再放送。この回のドラマパートで、マニュアル人間を演じてるジェシーめちゃくちゃ魅力的だと思う。連ドラでこの役を浴びてたらジェシー担になってたかもしれない。北斗の「俺好きなんだよ、優しい怪物のドラマ」って感想も余韻があって良い。好きそう。

 

8月10日(水)

雑誌「BARFOUT! 9月号」(京本)

表紙、写真10ページ、インタビュー2ページ。

赤手袋のインパクト…。今回きょもの雑誌はめちゃくちゃ出まくってるので、全部買うわけにもいかなくて大半スルーしてるんだけど、これはスルーできなかった。エイターの妹もこの雑誌のきょもの魅力にやられて書店を探し回っているらしい。

インタビューはきょもがミュージカルにかける情熱と責任感について。「僕らは何かを表現するような、ある種、特殊なお仕事をさせてもらっていて。例えば周りに「こうしてください」と演出されていたことだとしても、視聴者さんやお茶の間のみなさんって、それは僕1人がやっていることに見えるんですよね。「これは演出だよね」って見方は基本的にはされないと思うので。何をするにも自分のキャラクター付けになっちゃうし、イメージにもなっちゃうので。だから、なるべく自分自身を壊さないように」

 

テレビ「世界くらべてみたら」(ジェシー

正直いつもワイプでしか映らないので飛ばし飛ばし見てるんだけど、今回は久しぶりに外ロケあったのでちょっと良かった(でもめちゃくちゃ短い)。スーパーとジェシーの組み合わせ、パッと見で違和感がとてもあるんだけど、でもすごくリラックスして普段から通っていそうな空気感を出してるのがいい。最近のジェシー「神ワザ」でもそうだけど、全然「かかって」ない感じがいいよね。

あと世界各国のマクドナルドメニューは結構面白かった。

 

8月11日(木)

テレビ「ぐるナイ」(森本)

コスプレした芸能人が誰なのか当てる恒例企画。過去に樹がセーラームーンのコスプレしていたのも見た。今回は慎太郎が「ジョジョ空条承太郎のコスプレをして登場。

私これ慎太郎って初見で当てる自信ないな…。言われてみると明らかに慎太郎の体格シルエットなんだけども。宣伝映像だけで慎太郎とわかっていたファンのみんな本当にすごい。

そして慎太郎がコスプレするキャラクターに空条承太郎を選んだ人…わかっているな…。眉毛と顎、あとは口のラインが慎太郎はもともと劇画っぽい顔をしてるように思うのでぴったりだった。他メンバーのコスプレも待ってます。

 

テレビ「ものまねのプロ152人がガチで選んだ本当に似てる!“歌ものまね”ランキング」(髙地)

髙地のリアクションはもちろん可愛い。ワイプでポロっと言った一言がテロップになる確率も高くてさすがでした。

これは余談だけど、「ものまね」の界隈って、男女比が割とフラットだったり、クィアな空気を持ったタレントさんが多かったり、一般的な「お笑い=漫才やコント、テレビバラエティ」と比べてリベラルな気がする。

さらに今回はものまねのプロが忖度なしに選んだ「ガチで似てる」ものまねランキングということで、ミスチルの桜井さんのまねをする主婦の女性が出てきたり、居酒屋経営するものまね初心者のおじさんが出て来たり、選ばれた人たちに対してスタジオのものまね芸人さんたちが大きな声で祝福の言葉をかけたり、なんだか懐の深い空気が通底していて、見ていてとてもほっこりした。推しが出る番組として最高でした。

 

8月12日(金)

雑誌「+act. 9月号」(京本)

表紙、写真9ページ、インタビュー2ページ。これも写真のデザイン力めっちゃ良いなあ。テーマは「寂しいピエロ」とのこと。

主演と音楽を兼任するってことが、演劇界隈的にどれほどすごいことなのかイメージできてなかったけど、それほど前例のないことだとは思わなかった。将来的には演出もやってみたい、と。『流星の音色』インタビューを読むたびに、やっぱ頑張ってチケットとれば良かったなあと後悔…いや頑張っても取れなかったんだけどさあ…。

 

YouTubeSixTONES summer liSTening PARTY on YouTube 2022」


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12日(金)の22時から、SixTONES歴代楽曲の中から66分間のセットリストを生配信。上はそのアーカイブで8月31日(水)まで配信中。

SixTONESの楽曲をこれから知る人には嬉しいイベントだし、これまで何度も聞いてきた人にも、改めて彼らの音楽と出会い直すきっかけになったと思う。メンバーがどの曲を選んでレコメンドしたのか知れるのも嬉しい。

曲順は以下の通り。

PARTY PEOPLE」⇒慎太郎レコメンド「WHIP THAT」⇒「S.I.X」⇒京本レコメンド「Fast Lane」⇒「Odds」⇒樹レコメンド「Bella」⇒「Hysteria」⇒慎太郎レコメンド「Call me」⇒北斗レコメンド「マスカラ-Emotional Afrobeats Remix-」⇒「Your Best Day」⇒髙地レコメンド「FASHION」⇒「光る、兆し」⇒ジェシーレコメンド「セピア」⇒樹レコメンド「Curtain Call」⇒京本レコメンド「Takes Two」⇒髙地レコメンド「Gum Tape」⇒北斗レコメンド「ST」⇒「NAVIGATOR」⇒「Special Order」⇒「Waves Crash」⇒ジェシーレコメンド「RAM-PAM-PAM」⇒「Telephone」⇒「Strawberry Breakfast」⇒「PARTY PEOPLE

髙地「FASHION」ジェシー「セピア」北斗「ST」がちょっと意外だった。きょもの選曲が好きだな。樹の選曲は「らしい」すぎる。

とにかくSixTONESの曲はカッコいい。そしてどの曲もSixTONESが歌うからこそ何倍もカッコ良くなってる。それをできるだけ多くの人に届けるきっかけになるだろうし、いつかの配信解禁の第一歩になればと思う。

 

8月13日(土)

テレビ「ダウンタウン vs Z世代」(森本)

慎太郎がめっちゃ爪痕残してる!昭和世代の「当たり前」を振り返る映像にZ世代がリアクションするという番組構成には全然ノれないんだけど、ダウンタウンを前にして物怖じしない慎太郎の肝の据わりっぷりは流石だった。大舞台用にリアクションもでっかい。声もでっかいから安心して見てられる。

あとこれは余談だけど、ダウンタウンのうち浜田のほうが、マッチョな上下関係を感じさせる存在ではあるけど、松本よりマシなおじさんに思えるのはなんだろうね?今やストレートなマッチョさよりも、斜に構えた冷笑的な権力おじさんの方がよりタチ悪い感じがあるよね。

少なくとも若者にとっては前者は取り入りやすいけど、後者は厄介でしかないというか。慎太郎は浜田に気に入られそうではある。J2のこと大好きだし。

 

ラジオ「SixTONESオールナイトニッポンサタデースペシャル」(田中・京本)

「山の日」で異様な盛り上がりを見せるきょもさん回。舞台『流星の音色』の作曲舞台裏について真面目に語っていたかと思えば、突然おいしいデリバリーの話を始め、トマトニュース最終回の茶番を長い時間かけてじっくり演じる、相変わらずの自由さ。

2016年のポケモンGOリリースから6年は確かに驚き。私は割と当時ドン底メンタルだったんだけど、同じ時間軸に「コンビニ行きます」と6人でレッスンを抜けて、近くのポケモンジムを撃破しに行ってたSixTONESがいると思うと、なんだかものすごく救われた気持ちになる。

パリピポ再生数が1000万回突破で、ジャニーズMV史上最速らしいよとか、きょう舞台に北斗が来てくれたよとか、リアルタイムにそういう話を聞ける場があるって、ファンにとって相当ありがたい状況なんだよなあと毎回実感するね。できるだけリアタイで追っていきたい。

 

⇒⇒NEXT WEEK

先週のSixTONESまとめ【7月31日~8月6日】

Twitterのフォロワーさんが日向坂46出演番組の感想を週ごとにまとめているのを読んで、なにそれ面白そうと思って真似することにした。(無許可ですみません)

そもそも最近出演番組が多すぎて、鮮度が高いうちにしっかり捕捉できず、HDDに溜まり続けているので、これを書くことでメリハリがつくといいな。

というか、私の場合こういう「定期的に何かする」ということが壊滅的に向いていないので、いつまで続くかわかりませんが。ゆるーくやってみます。

ちなみにこの週は、田中・髙地・京本の3人が舞台を控えていて、さらに京本は映画『TANG』の公開間近、慎太郎はZIP内朝ドラ『泳げ!ニシキゴイ』が放送中…と、とても番宣盛りだくさんな週でした。しかも金曜日にはどでかいサプライズが…。

 

7月31日(日)

テレビ「スクール革命」(髙地)

レギュラー出演者のパーソナルランキングを発表するコーナー。髙地の「最近の悩みランキング」は、1位⇒同じタオルを使いがち、2位⇒電子レンジの解凍機能が信用できない、3位⇒賞味期限が切れがち、と見事にキャラを守った庶民的回答だった。

若林「生活感ハンパないな!」ザキヤマ「ジャニーズの子の悩みだよね?」とスタジオの反応も上々。どこまで実感の伴った話なのかはわかんないけど、本当に庶民的な人なんだろうなって思わせる髙地のトークスキルは流石だね。

 

テレビ「できる?できない?」(慎太郎)

昼2時からの単発特番。出演してる農学者の先生も言ってたけど、小学生の空想が元になったような実験を検証するおもしろくて良い番組で、日曜午後にぴったり。(すゑひろがりず久しぶりに見た)

慎太郎はクイズ回答者。陣内智則滝沢カレンと並んで出演は結構大役なんじゃ。

終始たのしそうで、自分の意見を持って周りに流されず答えを選択する慎太郎は、「らしい」気がする。選んだ理由を明瞭に話す、他の人が話してるときに丁寧にリアクションする、のも本当に感じがよくてほっこりした。

 

テレビ「鉄腕!DASH!!」(慎太郎)

TOKIOが過去の放送から選ぶ絶品グルメ大賞を振り返る企画。スタジオゲストで関ジャニ∞横山くんと慎太郎。

慎太郎が鉄腕DASHにレギュラー出演してるって知った時は、あまりにも似合いすぎて衝撃を受けたっけ。太陽の下!自然!したたる汗!うまいメシ!スポーツ!重労働!がこんなに似合う人は、頑張って探してもなかなか見つからないと思う。納得の人選。

髙地のワイプ芸はもはや職人技だけど、慎太郎もコロコロ漫画みたいに表情を変えられる人なので、顔を見てるだけでずっと楽しい。だけど嫌いなとうもろこしには決して「うまそ~」とか言わないところが「らしい」。

私は関ジャニ∞も好きなので、横山くんが慎太郎の食べる姿に「いいね!豪快!」「シンタローのベストも知りたい」と言ってくれるのが嬉しかった。TOKIOお手製ラーメンを食べて、二人で目を合わせて感激するシーンなんて超かわいい。横山くん本当に40超えてる?

久しぶりに地上波で長瀬智也を見れたのも地味に嬉しかったです。

 

8月1日(月)

テレビ「有吉ゼミ」(髙地・北斗)

過去放送された激辛チャレンジの総集編。慎太郎や樹も出てるけど、今回は髙地と北斗の回がピックアップされてた。

なんだろうね、激辛…なんでこんなことさせてんだろう?と思うんだけど、なんか見ちゃうんだよね。今の時代の「テレビでしかできないこと」なのか。ちょっと切ない気もする。でも自分で食べようと思うとしんどいからね。しかし興味はあるという。

そして毎回出演者の「頑張る理由」を説明させて、まるでスポーツドキュメントのように感動させようとしてくる。髙地も「キャラを定着させたい」と激辛ウインナーをほおばるけど、潔くリタイヤ。汗すごかった!リアクション向いてるんだよなあ。

一方北斗は顔をしかめたり絶叫したりしながらも完食。この人、ただ顔をしかめたり絶叫するだけでも、なんか他の人とは違う「ユーモア」「個性」がにじみ出ててすごい。しかめっ面はTwitterで「柴犬」と話題になってた。そんな正反対の二人のチャレンジ、放送されたときはまだファンじゃなかったので、見れて良かったです。

 

テレビ「世界まる見え !テレビ特捜部」(髙地)

「下手くそか!SP」と題して、ハプニング映像や犬猫赤ちゃんのほっこり動画が流れるオープニング。髙地、こういう番組のワイプに最適のキャストすぎる。「お~!」「あはは」とリアクションが大きい。

海外の「料理が下手な人のドキュメントバラエティ」みたいな映像を見るコーナーでは、終始ツッコミを入れ続けていて、しゃべりが止まらない。声も通る。内容も的確。しかも楽しそう。

ラストの「息子を探し続けるお父さん」の映像を見て、スタジオは「家に残される家族も可哀想」と「満足するまで探せばいい」の二つの意見に分かれたけど、髙地はどっちの意見だったのかちょっと気になった。正直、私はマジでその人の妻が可哀想と思って、男性に多いこういう「家の外」で心の穴を埋めようとする行為って、有害なあれだよなあ…と思ってたので、父親を擁護する中川家にはげんなり…という感じだった。

 

J Movie Magagin vol.85(髙地)

舞台『夏の夜の夢』宣伝で写真7ページ、インタビュー1ページ。初のジャニーズ外部の舞台出演ということで、単独雑誌掲載が多い!正直髙地は私がファンになってからこういうことがあまりなかったので、自担単独のグラビアが毎回新鮮で嬉しい。

インタビュー内容は髙地がシェイクスピア劇に真面目に向き合おうとする内容でとても良かったんだけど、インタビュアーの「それはジェシーさんのことを本気で好きになるという事ですよね?」という質問が、脈絡ないしファンの反応を狙ったクィアベイティング的な仕草でちょっとイヤですね。

 

8月2日(火)

 Youtube「ジャニーズゲーミングルーム」(慎太郎)


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前回に引き続き、両手で足場を掴んでゴールを目指す「Heave Ho」を、ジャニーズWESTの神ちゃんとキスマイ宮田くんとプレイする回。

真剣な表情でプレイする慎太郎、やっぱりゲームのコツを把握するのが早く、プレイスタイルがクレバー…。マリカーといい、オーバークックといい、頭の回転の速さと状況把握能力が伝わってきて単純にカッコいいです。私もそんなプレイしてみたい…。

そうかと思えば、落っこちちゃって「わあー!」とリアクションするのも楽しいです。

 

テレビ「バリューの真実」

全国の高校生に聞いた「怖い話」特集。京本「楽屋とかで電気消して(怖い話)やったりしてたね~」修学旅行か。

怖い話が「ぶっちゃけ全然平気」な髙地はイメージ通りすぎる。その割に、樹に驚かされて(「なあ髙地!!!」「わあ~!なに?」)大きなリアクションをとれるのもさすが。逆に怖い話が苦手な京本、北斗、慎太郎は可愛い。

ただ、バリューの真実は、高校生の疑問に対して専門家の意見を紹介する真面目な番組だと思っていたので、「霊的な存在」の肯定を前提とした企画には正直ちょっと驚く。途中で少し登場する心療内科の先生に「幽霊を怖いと感じる心理的な理由」だったりを詳しく聞く…みたいな地に足のついた企画の方が「らしい」かったんじゃないかなあと思ったり。収録中のハプニングは確かに怖かったけど。

そんなモヤッとした企画だから、高校生への質問の仕方も過剰に煽らず相手の体験を否定しない難しいバランス感覚が必要だと思ったんだけど、樹はそれが安定しているのである程度安心して見れた。そもそも高校生を委縮させない配慮のある樹の話し方に毎回感心させられてる。

あと、番組の内容とは別の部分で、この回に出演した高校生のネット上での行動が一部のファンの怒りを買って、その子のアカウントや投稿内容が晒されたり、SNS等で誹謗中傷がたくさん書き込まれていて、とてもびっくりしてしまった。その高校生の子が何をやったとしても、大勢でバッシングする行為にまったく正当性はないですよ。ましてや未成年。はっきり言って異常。ファンダムの中にいるからには私も当事者。こういう負の側面にも向き合っていかなきゃいけないんだと思ったけど、正直言ってどうすればいいかよくわからなかった。覚えておきたい。

 

8月3日(水)

雑誌「anan 8/10号」(京本)

京本さんたくさん雑誌が出てて追い切れてないんですが、さすがにanan表紙は欲しかったので急いで購入。コピーは「この声が届くまで。」京本さんの信念に対するリスペクトを感じる!嬉しい!

写真11ページ、インタビュー1ページ。去年のカウコンのときも思ったけど、やっぱ濡れ髪スタイリングがよく似合う。実際に髪濡らしてる写真も。ananのグラビアってセクシー路線が多いイメージがあって、今回も大半はセクシーに寄せた写真だったけど、1部ピンクのパジャマでベッドに寝ている写真が出てきてギョッとしてしまった。どっちも似合うな…。

映画ファン的には「今も『ソー:ラブ&サンダー』が楽しみで仕方ない」に共感。『ノーウェイホーム』の日本版主題歌の件もあってか、SixTONESMCUファン多いよね。

「これをやったら喜んでくれるかなとか、ファンの人とキャッチボールをしながら自分のエンターテイメントを作っている感覚なんですよね」「僕はアーティストではなくて、ファンの人たちの応援があって成り立っているアイドルだから」

映画出演に関しては「俺はいつだって前のめりだし、オファー待ちの状態です(笑)」うれしい!いろいろ出てほしいなあ。

メンバーについては「昔はオンオフの切り替えが下手で怒られたけど、今は友達としての時間と仕事仲間としての時間のメリハリがつけられるようになって、より信頼関係が深まった」「僕は6人でステージに立つ以上、みんなで心を通わせてやりたいんです」と。

 

雑誌「TV Station 16号」(髙地・田中)

樹は菊池風磨と一緒に舞台「DREAM BOYS」の宣伝。「ちゃんと終われるっていいなと思った」変わった角度からの意見を放り込んでてさすが。

「ちょっと前にSixTONES6人で夢の国に行こうと本気で計画してたもん」それ実現してほしかったなあ~。菊池風磨の「オレはSexyZoneの子たちとは遊び方が違うのよ」もすごい笑 お互いのグループの話をしているのが新鮮だった。

髙地は単独で舞台「夏の夜の夢」の宣伝。髙地、アンニュイな表情もハッとするほど雰囲気あるんだけど、やっぱりひまわりを持ってニコニコしてる姿もよく似合う。でも、もっと色や柄のついた服の方が似合うと思う!

髙地の舞台関連のインタビュー、京本さんへの高い信頼が溢れ出してて、グッときてしまう。「みんなに「できるの?」と心配されたけど、大我は「楽しみだね」と言ってくれて」京本さんは北斗のソロ仕事もそうだけど、リスペクトしている感じの態度でカッコいいと思う。

 

8月4日(木)

テレビ「モニタリング!!」(髙地)

突如として恐竜が現れるドッキリに、たんぽぽ川村さんと一緒に引っ掛けられる髙地。

これ…夏休みのイベントコラボ企画みたいだけど、ドッキリとして雑すぎないか?いや、恐竜の精度はすごいけどさ…。いや、見た瞬間にドッキリってわかるのは「騙される」のを楽しむようなゲスさがないので、むしろ良心的なのか?

髙地のドッキリリアクションは、以前のお菊さん企画でテレビ映えすることが立証済みだと思うのだけど、今回はドッキリの雑さもあり、川村さんのリアクションが面白過ぎたのもあり、セットが暗かったのと前髪が長すぎたのもあり、あんまり印象に残らなかったかな…。

ただ、川村さんと談笑する髙地の感じの良さはすごいわかったのと、なんだかんだ伸ばしかけもじゃもじゃヘア可愛かったのでよかったです。また出てほしい!

 

テレビ「VS魂」(京本)

京本さんのギャップ大好き人間なので、運動神経悪い系ジャニーズであることをアピールしたり、天然ボケかましたりする姿が楽しすぎた。前にどっかで「自分が運動できないってことを早く浸透させたい」って言ってたよね。堂々とした「運動会、嘘ついて休んでた」に対する岸くんと相葉くんのちょっとひいてる顔に笑う。

VS魂って前に北斗が出た時も同じ並べ替え企画やってたけど、もっとゲーム性高い企画はやらなくなっちゃったの?体動かす京本さんも見たかったな。

「TANG」チームお揃いのラグランが可愛い。ニノと並ぶときょもちゃんでっかくて嬉しくなってしまう。

 

8月5日(金)

テレビ「ザ少年倶楽部

7MEN侍が披露する「Summer Paradise」に途中参加。ジュニア時代から追っているファンの間では特別な曲(というかジュニアが披露する定番曲?)みたいで、収録参加した人が「SiXTONESがサマパラやってた!」って情報解禁してTwitterが一時沸いてたのが印象的。しかしいつものことながら、デビュー3年目とは思えないほどの貫禄。衣装がかわいい。髙地のベレー帽。「CITY」コンサートの衣装?

 

続いて、過去一度やっているバラエティ企画「SixTONESをあばけ」のリブート。キャリアを重ねてより好き勝手やれるようになっているのがよくわかる…。A.B.C-Z河合くんの「後ろ向いて」(背中合わせになって、の意)の指示に全員で同じ方向を向く団体芸が見事。

個人的には、後輩にプレッシャーかけるボケとか、相手を威圧するような言葉遣いをわざとするボケはあんまり好きじゃなくて、髙地いじりももう見たくない。雰囲気悪くなりかけた場を撹乱するために一人二役する北斗の巧妙さとか、ラストの慎太郎の「地声がでかすぎる」シンプルで楽しいボケに安心した。(北斗「オレのマイクでも拾ってない?」も面白い)

「北斗くんの活躍に本当に感謝しています」の京本と、まんざらでもない表情の北斗…のシーンがハイライトですね。「SixTONESをあばけ」は北斗の察しの良さがいつも際立ってる気がする。

 

最後に2度目の「わたし」披露。今回はフルサイズで。メンバーそれぞれニュアンスの違うくすみピンクのコーディネート、見ているだけで楽しい。

北斗が着ているテロテロ薄紫のロングシャツ、ジェシーのセットアップとパールネックレス、京本が着ているサテンの開襟シャツと太ももでぎゅっとしぼった白いパンツ…。慎太郎のでっかい眼鏡と濃いピンクのスウェット、樹のシンプルなセットアップとカラーサングラス、髙地の体型だからこそ映えるダボッとした同系色の上下…。スタイリストってすごい。

歌声は安定。歌えば歌うほどよくなる。今ももちろんいいけど、この曲は数年後に披露したときもっとよくなってそうで楽しみだ。

 

テレビ「オオカミ少年」(田中・ジェシー・京本)

恒例の「お弁当食べ順当てダービー」に『TANG』番宣の京本が出題者として出演。「もう勝ち確!」とテンション上がる樹。で、まんまと1つ意外全部外してて、バラエティ的には正解の展開だし、浜田もだいぶ喜んでたと思うんだけど、樹は本当に全正解して「メンバーですから」とドヤりたかったんじゃないかと予想。

しかし一連の田中樹の表情筋豊かな顔芸は圧巻。こりゃ予告にも使われるわ。ジェシーも樹とは別角度でバラエティスキル高いけど、樹の「自分でフリを作って勝ち/負け顔でオトす」流れが鉄板すぎる。めっちゃ使いどころありそう。

きょもちゃんが食べてた利久のお弁当美味しそうだったな…。そっちはそっちで「お前らならわかるだろ?」ってオーラ出してた。樹とジェシーのバイト先にお兄ちゃんが来ちゃったみたいな感じでほっこりする回だったね。

 

YoutubePARTY PEOPLE」MV公開


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これ本当にびっくりしましたね。

いきなり当日18時頃にYouTube生配信のカウントダウンが始まり、Twitterに夏らしい衣装をうつした写真が6枚更新され、えーっなになに全然仕事に手がつかないんですけどと思ってたらまさかの最新MV。

ファンが待ち望んでいた夏曲。なんでかわかんないけど、みんな夏曲が好きだよね。冬より秋より春より夏が好き。コンサートで盛り上がれるアッパーな曲が多いイメージだからだろうか。関ジャニ∞の「罪と夏」も本当にいいもんね。

しかもタイトルが「PARTY PEOPLE」(今ここでそのタイトル使っちゃう!?って思うくらいピッタリすぎる)。そして6人わちゃわちゃ入り乱れてダンスするMVとなれば、みんなの「こんなSixTONESが見たかった」全部盛りだ…なんて話題になってましたね。私もめちゃくちゃテンション上がってもう何回も見てる。

パリピポに関してはいろいろ語りたいのでまた後日頑張ってブログ書く。

 

月~金

テレビ「泳げ!ニシキゴイ」(森本)

まだ中学生編。もう8月も半ばだし、そろそろ大人になるだろうか?金曜日放送回のラストの慎太郎の笑顔がまぶしい…。太陽が似合う。

 

8月6日(土)

TwitterPARTY PEOPLE」ダンスレクチャー動画公開

「ダディ(髙地)が本領発揮してる!」ってなに笑 レクチャーしてくれてるけど踊れる気がしない。

 

TikTokPARTY PEOPLEジェシーロダンス映像公開

@sonymusicjp SixTONESPARTY PEOPLEYouTubeでMV公開中‼️✨「#PARTYPEOPLE」をつけてダンスにチャレンジしてみてね🕺#ジェシー #SixTONES #パリピ #SixTONES_PARTYPEOPLE ♬ オリジナル楽曲 - ソニーミュージック公式

曲をバズらせようという気概を感じる、初のTikTok動画公開。(投稿先はソニーアカウント)ジェシーのダンスはいつも通りダイナミックでキレがいい。

 

ラジオ「SixTONESオールナイトニッポン サタデースペシャル」(田中・ジェシー

冒頭「最近マジで暑すぎるよね」からどんどん話が転がっていく樹とジェシー(J2)のトーク力が恐ろしい。

8月8日(月)からニッポン放送で「お笑いラジオスターウィーク2022」というイベントが始まったらしいんだけど、SixTONESANNは通常通り放送予定ということで。しれっとSixTONESもお笑い芸人の中に肩を並べちゃってる…ということに言及した上で、樹「芸人さんじゃないからね、僕たちは。アイドルです!ちょっとふざけたこと言うのを『もう芸人』って表現するのが一番恥ずかしい。アイドルがちょっと粋がってふざけているだけ!それだけなんです」「おもろくなくていいんだって。キラキラしててなんぼ!」と。どのくらい本気で言ってるんだろうねこれ。

ファンへの釘指しや自虐にも思えるけど、樹自身もお笑い芸人と肩を並べることを誇らしく思っているようにも聞こえる。真意はどうあれ、ファンはつい「ジャニーズらしくない」「アイドルとは思えない」とか言ってしまいがちなんだけど、それを顧みさせられる発言だった。

話題は金曜日に公開したばかりの「PARTY PEOPLE」の話に。YouTube限定公開の理由について樹「僕たちにとって音楽は大事。商品にとらわれずに楽曲をみなさんに届ける。SixTONESにとってそれがすごく意味のある表現方法」ということで。

明らかに「楽曲をサブスクで配信したい」「CD限定販売や特典商法にとらわれない音楽活動をしたい」という意思を最近いろんなところで示しているSixTONES(きっとソニーぐるみで)。この発言もおそらく同じ意味でしょう。なかなか難しい道のりなのかもしれないけど、「こうしたい」を形にしようとしているのが垣間見えるのは、同じく楽曲配信を希望するファンとしては、きっと実現するだろうと信じることができて嬉しい。

ジングル毎回面白いけど、先週の、ワンピースのミホークを「トマホーク」と言い間違えながら一人でテンション上がってる北斗と「一気に冷めたわ」の樹のトークが面白過ぎてあと何回でも聞きたい。

ジェシーの言う「カタカナ4文字の文房具屋」がユザワヤなのはわかったけど、ユザワヤについてどんな話がしたかったのかが気になった回でした。

 

⇒⇒NEXT WEEKへつづく

〈ジャニオタ始めて4カ月〉買ってよかったオタ活必需品ベスト5

青天の霹靂だったSixTONES沼落ちから早4カ月。早いようでまだ4カ月。こんな短い期間なのに信じられない量の時間とお金を費やしてしまって「やばいよー」と口では言いながら嬉しさが隠し切れない、そんな毎日です。

 

すごく能動的かつ自覚的に「ジャニオタ」をやるのは人生初めてで。そうなると湯水のように「買うべきもの」が湧いて出てくる。過去に出たアルバム・シングル3形態やライブDVDはもちろんのこと、常に店頭に並ぶ推しグループ掲載雑誌、日めくりカレンダー、ブロマイド、ツアーグッズ、CMタイアップ商品……。

まあ、公式はファンから際限なく金をむしり取ろうとしてくるもんで、それにどこまで乗っかるかは自分の懐具合と線引き次第。私の場合ハマりたてなので今は全力で乗っかっているが、ここで話したいのはソフトではなくハードの方。つまり供給される映像や音源、紙媒体を管理・鑑賞するためのアイテムについて。

 

この記事では4カ月間で購入した、私の思う「これがあるとオタ活が捗る!」必需アイテムベスト5を書き残しておく。SixTONESファンやジャニオタ以外のアイドル・芸能人ファンの参考にもなるかも。

 

①ブルーレイレコーダー(1TB)

「ハマった!」と思った次の日に電気屋へ直行し、購入したのがコレ。毎日のようにテレビに出演するジャニーズグループを追いかけるには、レコーダーが必須だと思ったからだ。うちの既存テレビには録画機能がついてるんだけど、末永く取っておきたい映像をゆくゆく円盤に焼きたくなるだろうから、先を見越して大奮発した。もちろんライブのDVDやBlu-rayも見れる。TSUTAYAで借りた『悪魔のいけにえ3』のDVDもこれで観れる。

 

機能的な説明をすると、HDD容量は1TB。同じ機種の最少が500GBで最大が2TBだったんだけど、ネットで調べると「頻繁にDVDに焼くのが面倒だから1TB以上にすれ」と書いてあったので、予算との兼ね合いで1TBをチョイス。

2チャンネル同時録画が可能で、推しが出る番組と毎週見てるドラマの時間が被った時などに便利だった。別々のチャンネルでメンバーがそれぞれ番組出演する可能性だって捨てきれない。個人的には3チャンネル以上は同時録画できなくてもいいかな。今はTVerもあるし。

何よりスマホ連動「どこでもDIGA」の機能が便利だったので、「おうちクラウドDIGA」搭載の機種を選ぶのがおすすめ。これがあれば出先で「あの番組の録画忘れた!」と思っても、Wifiを介してスマホで録画予約が可能。録画した番組をスマホで観ることもできる。おかげでオタ活のみならず、ドラマ視聴も捗った。できるだけ気軽に、便利にできる環境を作っておくのが続けるコツである。

 

金額は34,870円。店頭ではもう少し高かったんだけど「ネットの金額はこれですよ」って言ったら安くなった。あと、ちょうど光回線と電気の契約先を新しくしようと思っていたところだったので、同時に契約したら32,000円も割引が入った。つまり3000円でブルーレイレコーダーをゲットして、さらに電気料金も2カ月無料になった。結果的に賢いお買い物ができて満足。案内してくれた店員さんありがとう。

 

録画は、音楽番組以外はよっぽど残しておきたいものじゃなければ、1回見たら消してる。音楽番組は残すの前提なので、画質高めで録ってる。残しておきたいバラエティの内容は、メンバーがすごく活躍してるバラエティとか、6人全員で出てる場合とかかな。たとえば過去に放送された『ドッキリGP』のお菊さんドッキリは、お菊さんよりゴキブリを怖がる髙地が面白いから、リアルタイムで録画してたら残してただろうな。ファンになった時にはもう遠い昔の放送だったので、無念。

まだDVDに焼いたことないんだけど、焼けば録画を友達に見せたりすることも可能だなと考えてる。

 

スマートフォン用CDレコーダー

これも必須だね~。特にジャニーズアイドルは。なんとジャニーズ、ほとんどのグループがまだ配信解禁してない。つまり音源は、CDを購入して聞くしかない。スマホで聞きたければ、iTunes等でPCを介して取り込むしかない。でも面倒だし、そもそも私のノートパソコン、ディスクを入れるドライブがないのよ。物理的に不可能。

ということで上記の「パソコン不要のCDレコーダー」を購入。ふつうにAmazonで買った。機械にCDを挿入して、この機械とスマホを直接ケーブルで繋いで、特定のアプリをインストールしてCDを書きだせば、スマホで音源を聞けるようになる。操作も簡単よ。

その特定のアプリ内でしか聞けないから、AppleMusicとかで購入したほかのアーティストの音源とシャッフルして聞いたりとかができないのは欠点なんだけれども。配信やっぱりしてほしいよね。知らない人にもおすすめしやすいしさ。

ただ、私はあんまりスマホで他のアーティストの音源を聞かないので、まあ不自由はしてない。エンドレスで推しの歌声が聞ける環境最高です。

 

③高価格帯のワイヤレスイヤホン

で、推しの歌声を良い環境で聞くにはやっぱオーディオも良いのがあったほうがいいよね。っていうのは、SixTONESがタイアップCMに出演したのがきっかけで、このワイヤレスイヤホンを買ってから結果的に思ったことなんだけれども。

金額は26,400円。ひえ~高け~。衝動買いする金額じゃない。でも今まで10,000円弱のワイヤレスイヤホンをいろいろ買って試してたんだけど、いまいちしっくりこなくて。スマホ接続が頻繁に切れるとか、音が遅れて聞こえるとか、耳からとれやすいとか、いろいろ不自由していて。でもこれを買って使い始めた途端、すべての不自由が一気に解消されて、やっぱ高価格帯&最新の機種は違うな~って思った。結局金。世知辛い。

渋谷とか極端に人が多いところだとたまに接続切れるけど、基本的にはケースから出した途端スムーズに接続されて、あとは無風。遅延も一切ないし、これは小さめサイズなので耳から落ちることもない(これは人によりけり)。もちろん音質も良い。重低音が心地よく響く。推しの声が鮮明に聞こえる。

何より感動したのがノイズキャンセリング機能。耳にはめた瞬間、周囲の雑音がさっと掻き消える。無音の世界。どうやらLINE通話する際の通話相手にも、雑音は全く聞こえないらしい。なんと高性能。これはオタ活とは直接関係ないけど、仕事も映画鑑賞も友人とのゲームプレイ通話も捗る。これはマジで買ってよかったです。デザインも可愛い。大我さんと樹とお揃いの色です。

 


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④無印:ポリプロピレンクリアホルダー(A4/A4ワイド)

これは溜まりに溜まった雑誌をどうにかするために買いました。別にどこのメーカーでもいいんだけど、ファイルの種類は統一したいので、買いやすそうで覚えておきやすい無印にした。

TV誌とか女性誌Tarzan、BARFOUT!なんかはA4にスッポリ収まる。ananとかファッション誌、ポポロ系のアイドル誌はA4ワイドじゃないと入らないので注意。

雑誌の解体方法はネットで検索するとアイロンやドライヤーで温めて糊を溶かすやら、電子レンジでチンするやら……といろいろ書いてるんだけど、面倒くさい方法だと続かないのはわかっているので自己流で行うことに。

ホッチキス止めの場合(TV誌、anan、Tarzanなど)は普通に針をはさみかカッターかなんかで曲げて外して、必要な部分をカッターでサッと切って外すだけ。糊止めの場合(ファッション誌とか音楽誌とか背表紙がしっかりある雑誌)は、意外と温めなくても表紙を掴んで引っ張ればバリバリっと糊がはがれるので、あとは必要なページをそのままバリバリッとやるか、雑誌の真ん中あたりに推しがいる場合はカッターでページの綴じ目をガ―ッと開いて、バリバリっと破ってあげるだけ。こんな雑な方法でも切れ目が意外と綺麗な直線になるよ。

ちょっと上の説明じゃよくわからんと思うので、この簡単雑誌解体法が知りたければ私に個人的に聞いてくれ笑 マジで簡単なので、雑誌を買ったらすぐに解体したくなってきたほど。多少はじっこがビリッとなっちゃうトラブルはある程度諦めてる。最悪買い直せば良し。そのためにも買ったらすぐ解体する。

切り取ったら、無印クリアファイルに入れて収納完了。ここまで簡単だとは思わなかった。収納のハードルを超えれたので、以前にもまして雑誌を買いまくるようになってしまうという……。金は有限なのに。

 

⑤無印:高透明ファイルアルバム

これはジャニーズショップ(通称ジャニショ)で購入したブロマイドを入れるアルバムです。雑誌収納ファイルと合わせるために無印にした。ツアーなどでグッズとして売ってるブロマイドもこれに入れて保存する。

これはまあ説明不要かな。ブロマイドも雑誌も「箱推し」をやってるととんでもない量になるので、収納方法は早々に固めておけてよかった。ちょっと元気が欲しい時とかにこのアルバムをパラパラやったりとかします。

「時系列順に並べたい」とか「メンバーごとにアルバム分けたい」とか整理欲が出てくるんだけど、そんなもんずっと続けられるわけがないので、無視してサクサク好きなように入れている。

なんか妹はすでにやってるらしいんだけど、推しのブロマイドを一枚のハードクリアケースに入れて、シールとかでデコって持ち歩く人も結構いるらしく、それもやりたいなあと思ってる。最近「箱推し」と言いつつ「最推し」もできたので……やっちゃおうかな……。

 

というわけで、ベスト5でした。

4カ月前に沼落ちしたときに「ジャ二オタ 買うべきもの」とかグーグル検索して、ワクワク感を高めようと思ったのに、意外と該当記事がなくて寂しかったので自分で書いてみた。

まあこれ全部買ったら結構な金額になるし、自分のライフスタイルやかけられる予算と相談して、少しずつ買うとかでもいいしね。買わなくたってオタ活はもちろんできるし。YouTubeで推しの映像を見るだけだって、優劣はなくすべて等しくオタ活ですよ。YouTubeがあってよかった。SixTONES、ジャニーズをデジタルに放ってくれて超ありがとう。

 


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ところで今欲しいのは「棚」です。何につけても今、棚がいる。おすすめの棚があったら誰か教えてください。雑誌ファイルとDVD・CD両方収納できるのがいいな。

 

SixTONES「わたし」MV 感想

SixTONESのニューシングル「わたし」のMVが昨晩22時に公開された。


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わ~~そうですか、そう来ましたか。

楽曲「わたし」は、メンバーそれぞれの声の「生っぽさ」を際立てた、割とシンプルなバラードって印象だったので、想像以上に丁寧に世界観を構築したMVに、良い意味でびっくりしてしまった。

あとからご本人のツイートで知ったけど、映画『佐々木、イン、マイマイン』の内山拓也さんが監督ということで、映像の美麗さにも納得。近年で一番映像にやられた邦画だもの。監督は29歳で、KingGnuのMVなども制作されているらしい。こういう起用めちゃくちゃ嬉しい。「今」を取り入れていってくれ。

 

 

映像は、どこか暗くて閉鎖的な空間を歩く松村北斗の後ろ姿から始まる。画面もかなり暗くて、目を凝らさないと誰だか一瞬わからないくらい。後ろ手に持っている花束だけが色鮮やか。

特に印象的な青い花は、メイキングコメントによると「ニゲラ」という花らしい。花言葉の一つは「本当の私」。そんなところからも、細部までこだわった作品だということが伝わってくる。

 

Aメロ、Bメロはメンバーが入れ替わり立ち替わり現れるワンカット。空間も狭いので、映り込みがないように撮るのは大変そう。ワンカットといえば以前アルバム曲からMV作成された「Strawberry Breakfast」も全編ワンカットだった。シーン切り替えがないから、グッと画面に没入させる力があるよね。


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「わたし」は現在放送中のドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』の主題歌であり、ドラマでヒロインの相手役を務める松村北斗のパートから始まる。

ありえないところまで 心が動き出す

北斗の歌声は、役者としての演技と同じようにとても繊細で表現力豊かだと思う。まるでセリフのように感情のこもった歌い出しに、ドラマ内で流れるたびドキッとさせられる。(ドラマ自体はめちゃくちゃ頑張らないと見ていられない感じだが、それは置いておいて…)

 

北斗が目線を移した先にカメラも移動して、椅子に腰かける京本大我が映る。

何気ない言葉すら 一つ一つこの胸を 奪ってゆく

立ち上がって目線を合わせ、北斗が後ろ手に持っていたニゲラの花束を差し出す。そこでタイトル。二人の間に細い白字で「わたし」。最近映画ポスターでこれに近い雰囲気のフォントよく見かける気がするけど、ふつうにカッコいいからいいよね。

京本が花束を受け取りかけたところで、さっと移動するカメラの演出もにくい。じれったい。

 

移動したカメラは、顔に手を当てて鏡の前に立つ田中樹を映す。樹が鏡の前からいなくなると、すれ違うように鏡の中を通りすぎるジェシージェシーは樹にとって「もう一人のわたし」なのか、それとも「わたし」にとって特別な誰かなのか。ファンの解釈も盛り上がる。

こういった表現からもわかるけれど、今回は恋愛ドラマの主題歌でありながら、まさにタイトル通り「わたし」にフォーカスを当てた歌詞やMVになっているところが面白いと思う。あくまで「対他人」ではなく、「対自分」の内面的な物語になっていて。

たとえば上に挙げた「Strawberry Breakfast」のように、異性間恋愛を描くためだけの記号みたいな女性を登場させるのよりも、今回のMVのほうがずっと好きだ。(もちろん「Strawberry Breakfast」も好きだけど)

ただ、数は多くないし直接的ではないけど、メンバー間の恋愛を連想させるような表現ともとれる。作品としてはアウトじゃないけど、クィアベイティング的な観点から、ファンもちょっと冷静になりたいねとは思ってる。アイドルは特にそういうの常態化してるからね。

 

鏡の中のジェシーから本物のジェシーにカメラは映り、その手には花束。

汚れた靴磨いても またすぐにどうせ泥だらけになるんだ

「わたし」、シンプルなバラードながらここまで「聴かせる」曲になっているのは、SixTONESメンバーの歌唱力や表現力の高さの賜物だと思うわけだけど、今回特にジェシーが特出してる。

普段の印象とは離れた優しくスイートな歌声はジェシーの武器の一つで、それがこんな風にストレートに活かされる楽曲ってこれまであんまりなかったんじゃないかな。バラエティでしかジェシーを知らない人が、音楽番組で「わたし」を見て驚く日が今から楽しみだ。

 

田中樹、

無駄なことで疲れるくらいなら

森本慎太郎京本大我

いっそほら さっさとさ そんなものしまっておこう

森本慎太郎

分かってはいるよ

髙地優吾、田中樹、

きっと逃げてるだけだと

この辺は、かなりドラマ「恋マジ」を意識した歌詞になってる印象。恋愛に憶病になり、「恋愛なんていらない」と公言している主人公や、「本気の恋」ではなく「遊びの恋」ばかりしている、北斗演じる長峰柊磨の気持ちを歌っているんだと思う。(私はドラマはちょっと……なので、その点に関しては感慨はなし)

 

カメラは次々に歌うメンバーを追い、サビ前のフレーズを暗がりから現れた北斗が歌う。

あなたにわたしは見せたくない

そこで画面が切り替わり、少し開けた幻想的な部屋でサビのダンス。6人のSixTONESが2人ずつのペアを作り、ペアの片方は花束を持っていて、サビ終わりにもう片方へ手渡す。

周囲に張り巡らされたカーテンは、消極的になっている歌詞の主人公の心を表すのだろうか。ここでもやっぱり、花束を渡す相手が「わたし自身」なのか「他の誰か」なのか、判然としない。わたしの心まで入り込んできた誰か……でもいいけど、やっぱりタイトルが「わたし」なので、内面世界での「もう一人の自分」とのやりとりを表してるのかもしれない。

 

ちなみにこの曲、初めて「ザ・少年倶楽部」でパフォーマンス披露したときに「踊るんだ!?」ってびっくりした。バラ―ドなので勝手に止まって歌う姿を想像してた。実際、去年のシングル「僕が僕じゃないみたいだ」はスタンドマイクに棒立ちで歌唱だったし。

でもダンスするほうがSixTONESっぽいと思ったし、想像以上にカッコよかったので良し。やっぱり音楽番組で観るのが楽しみだ。

 

そしてサビ直後の髙地優吾パート。

その意味は その価値は 答えようのない問いだけど

ここ、曲だけ聞いた限りでは、ハモりも入ってるしあんまり髙地の印象が強くなかったんだけど、映像で見てびっくり。なんてセクシーすぎるんだ。最近わかってきたけど、この人、ハマったら抜け出せないタイプの底なし沼アイドルだな……。

 

髙地からシーツを奪って頭にかぶり歌う京本大我パート。

それなのに、なぜ それなのに、なぜ
何か見つけたような気持ちでいる

ここもめっちゃいい。歌がうまい人の本意気の歌を存分に聞ける喜びをひしひしと感じる。「なぜ」の感情表現もさすが。映像的には、ハモりの慎太郎が後ろにさりげなく映っている演出がおしゃれだ。

 

うつ伏せに倒れ、花束を握るジェシー

分かってはいるよ きっと素敵なことだと

花束を受け取り、ジェシーの顎を持ち上げる北斗、

それでもわたしが追いつかない

「わたし」の歌詞が面白いのは、恋愛ソングのはずなのに、突如として発現した恋愛的な感情に戸惑い、抗い、それでも抗いきれない……までのところから、先に進んでいないところ。

一般的な恋愛ソングなら、最初は主人公が消極的でも、愛に目覚めるところまで歌詞に入れそうな気がするけど、この曲では「あなたにわたしは見せたくない」「それでもわたしが追いつかない」と、「何か見つけたような気持ちでいる」のにまだ、踏ん切りがついていないんだよね。

その雰囲気がこのCメロに現れていて。そして何よりラスサビ冒頭の田中樹の

ありえない

だよね。「!」つけたくなるくらい、心の底から叫んでる感じが伝わってくる。ありえない、信じられない、受け入れがたい。そんな動揺と、でも抗えず受け入れざるを得ない諦め。想像力を掻き立てるすごいワンフレーズだと思う。田中樹の声の力って、やっぱすごい。

 

最後のサビでもまだ答えは見つかっていない。「わたしを奪ってゆく」そこで終わってる。ジェシーの余韻の残し方がうまい。「わたし」がどうするのか、わからないまま曲は終わっていく。

そこがすごくいいよね。ジャニーズの「王道」を行くつもりのないSixTONESらしいし、個人的な好みとしてもこのくらい曖昧であってくれたほうが好き。

 

ただ、主人公の感情の行方が全くわからないわけではなくて。1回目のサビのカーテンの閉じた薄暗い部屋から、ラスサビでは光の差し込む部屋に変わっている。しかも、これはTwitterで指摘している人がいたから気づいたんだけど、1回目のサビとラスサビで、メンバー同士で服装が入れ替わってるって。

でええっ、ほんとだ。暗くてよく見えないから気づかなかったけど服装が入れ替わってる。

部屋に光が差し込むのはわかりやすいけど、服装チェンジは何を意味するのだろう……。ペアの相手が「もう一人の自分」だということを暗示してる? それとも、心の扉を開けて「他の誰か」と共有するイメージだろうか。

 

あと、これは私が無学ゆえにわからないのかもしれないけど、最後に意味深に映る穴の空いた壁は何? モノリス

 

正直、今まではあまり世界観の凝ったMVが少なかった印象のSixTONES。まさか「わたし」でこんなに想像力を掻き立てるMVが見れると思っていなかったので嬉しい。今度からおすすめのMV聞かれたら「わたし」って言おう。メンバーそれぞれの歌唱の良さも伝わりやすいし。

あっ、でもSixTONESはダンスやラップもいいんです。何よりおすすめなのはLIVE映像です。わちゃわちゃしてるバラエティ動画から入るのももちろんアリです……。

ああ結局おすすめはまとまらない。発売は6月8日。それまでにMV100回見るかも。